今年のコート、まずはブリティッシュ。


みなさんこんにちは!


まだまだ暑いのですが

本日は早くも今年のコートについてのお話です。




真夏のお洋服にひとまず満足がいったから

それではそろそろ秋コートを・・・


かと思いきや


季節を軽々と3ヶ月ほど跨いで12月くらいから着られるようなウールのコートを早々と仕立ててしまいました。





今年のお盆の時期にジーザスが10日間アメリカに遊びに行っていたので


取り残された私は好きな時間に寝て起きてご飯も全部外で済ませたっていい!という自由に

「なんだかいつもと違うことしたい。」というエネルギーがメラメラっと湧き上がってきてしまいました。




しかし、いつもやっていること(服を作ったり本を読んだりピアノを弾いたりお菓子を焼いたり)以外にやりたいことが特にない。


私の暮らしはものすごく地味なものなのでありますが

そのサイクルにこそ幸せを感じてしまっているために


実を言うとイレギュラーでやりたいことってないなぁな人なのでした。




もちろん生地屋さんに行ったりお街のデパートに行ったりするのも好きなのですが

なんせ暑さが限界のお盆でしたので、外食に出るのも億劫だしということで


もうこれは食材の限界まで家にいてやろう作戦となりました。




となるとやっぱり集中してギラギラギラっと縫い上げるようなもの、

縫いごたえ?のあるものを縫いたいなと思ってしまいますよね。ね?


そんな流れから

集中しても10日間は掛かるであろう大物、冬コートを縫っちゃおう!となったのでした。






毎年どんなに早くてもこんなセミの鳴いているうちから真冬仕様のコートを縫い始めることなんてなかったのですが


楽しく行うポイントはただ一つ、クーラーを強めに設定(気がつくつと氷の世界みたいになっていました。)。



よーし、せっかくだからクリスマスソングもかけて一気に冬の気分になるぞ〜


とフランクシナトラのクリスマスアルバムをかけてみましたら流石に現実世界との差が大きすぎてミスマッチ。


毎年とても幸せな気持ちにしてくれるあの名アルバム 『CHRISTMAS SONGS by SINATORA』は、少なくとも11月くらいまでは取っておく方がいいみたい。







さて


今年の冬コート第一弾のテーマは ”ブリティッシュを女性らしく” です。



そう、第一弾とあるように今年は冬コートを2着は仕立てたい。



生地は

2年くらい前に今はなき都島区にあった高山商店さんという素晴らしい生地屋さんの閉店セールで破格でお譲りいただいたヘリンボーンウール。


ボタンは大切に温存してきた7・8年前にニューヨークのボタン屋さんで買ったベース部分が木製の珍しいお馬さん。



仕立て始める前の状態で既にスーパーすてきMAX。

これでいいものにならなかったら生地とボタンに懺悔するっきゃない。



そんな安定の組み合わせでしたので

さてデザインはどうしましょうか?




と悩むまでもなく

ここは生地とボタンの雰囲気からブリティッシュ一直線、

イメージはメンズのテーラードのようなカチッとした仕立て


それを女性らしく着こなしたい。とテーマが決まりました。




コートもジャケットも襟は顔、なのでここは手間がかかるけれど毛芯を張ることにしました。

手前にあるのが裏襟で毛芯にハ刺しをした後、アイロンでカーブをつけたところ。


下になにも敷いてなくてもハ刺しとアイロンでこんな風にカーブを描くようになります。





モノトーンのヘリンボーンと裏地のブラウンとの相性が良くって

作っている間中、もうぜったい素敵なコートになるじゃないの〜とニタニタしていました。






今回はベルトがつきます。


一つ前の画像にあるパーツもあるし

なんとなく、デザインの想像がつかれた方もいらっしゃるかも??





良いところではありますが長くなりましたので


今日はここまで。


次回に続きます。





【おみや】

10日もアメリカに行っていたジーザスのお土産はなんと


羽田空港のピエールエルメさん。



「美味しい方がいいと思って。」と。



その通りです〜!




今日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。

それではまた!


I LOVE YOUR DRESS!

50年代60年代のシネマファッションに憧れる moiponの洋裁日記。