私は服をこうやって作ります。

おはようございます!

本日もmoiponの洋裁ブログを覗いて下さってありがとうございます。


復活ブログ2日目。

朝からちゃんとパソコン開いた自分にSAY ブラボー!



まだ以前のように自然とスラスラとどうでも良い前置きが出てこないので

さっそく今日のタイトル「私は服をこうやって作ります」に入りましょう。


”こうやって” って書いてますが

裁断はこうしてね、切りじつけをこうしてね、ミシンをかけるときはこうやって引っ張るようにしてね、、、


みたいなハンドテクニックに移る前の出発点についてのお話。


服を作るときってまず

「これ作ろう!」という動機が必要ですよね。


そしてその詳細を妄想する楽しい時間を十分に味わってから

いざ裁断!となります。


ちなみに、写真のトレンチコートっぽいものはワンピース。


離れてみるとこんな感じ。


このワンピースを作ろう!という気持ちになった頭の中は


キャメルのトレンチコートってあこがれる

でもトレンチって正直肩こるし重い

オードリー・ヘップバーンがしてたみたいにウエストベルトはキュッとしたい

でもその前にコートのウエスト絞ってキュッとなる程のウエストは行方不明

そしてキャメルはあんまり似合わない



こんな感じでした。



で、いつもその後にする事が


「これが理想です」と頭の中で思い浮かべる理想のコーディネートを一旦再現してみる。

こんなイメージでした。(生地と小物を並べて撮るのはバエを意識しているだけではないのですよ!意味のある大切な工程です。そりゃバエは意識するけどさ。)


で、どうやったらそれに近づけられるかな?とか

どこがその服の自分に合わないところなのか?とか考えて


自分に都合の良い方に良い方に手繰り寄せます。



私の場合は


トレンチコートとして作ってもコートのウエストはキュッとできない。

でもキュッと出来ないと、思った様な雰囲気にならない。


→打ち合わせをダブルではなくシングルに変更。ちょっと身幅がすっきり見えるのではないかという希望を込めて。


→服自体のかさを減らすためにコートではなくコート風のワンピースにしよう。


そもそもキャメルが似合いにくい。→スカーフやインナーは必須。適度に開きは大きくしよう。


でもあくまでトレンチコートは連想してもらいたい。→細部はトレンチに近いようにしよう。



こんな感じで出来たのがこちら。

女スパイみたいですけど、キャメルに黒って合う。

キリッとした服装の上にはボヤんとしたゆるい顔面が乗っています。



これこれ、こういうのんが欲しかったのよー。って自己満足できたので大成功。



こんな感じでイメージをしっかり固めて作ると

他の人から見てどうかは分かりませんが、自分の中での愛着度がグングン上がります。


そしてこんな風にペラペラと聞かれてもいないのに、この服についてを話したくなるのです。


そう、私は自分の服についてペラペラとおしゃべりするのが大好きなので

このブログに帰ってきました。




ちなみにイラスト段階では


これでした。


その横に赤く写っているのは、昨日のブログ写真に使ってた赤いリネンのドレス。


そう、ベースは同じパターン。



1つのパターンでも妄想力さえあればいろんな服に変化してくれるところが

洋裁の面白いところ。


どうなるかな、あんな感じになるかな、の妄想時間。

ここを楽しむ事が重要だったりします。


要はぼんやりとしたイメージの状態では作り始めない!というのが

「なんか違うな?」を生み出さないためのキモかもしれない。



以上が私の服を作る時の頭の流れでした。

一度自分でおさらいしてみたかったので、聞かれてないけど書きました。




おまけ


最近大塚屋のセールで買ったフランス製ファンシーツイード。




こんなイメージのコートにしようかなと妄想中です。


イラストは文字を無駄に英語で書くとおしゃれ風。

そして手袋の向きがおかしい。




いきなり長文になりました!

基本的には長文派。眠たくなる文章書かんように気をつけよう、わたし。




それではまた明日!

I LOVE YOUR DRESS!

50年代60年代のシネマファッションに憧れる moiponの洋裁日記。