冬のわがままワンピース。




コートをたくさん縫っている割りに

ここ数日の寒さでは
どうしたってヘリーハンセンの雪男みたいな迫力の出るダウンコートが手放せません。


だっていくらウールで裏つきでも、
寒い日は寒い!



でもお街に出る時はダウンコートはなるべく着なくて済んだら良いなぁと思っているから

寒い日はそもそもお街に出ないことにしています。



私の言うお街って、電車に乗って行く梅田とか難波とか三ノ宮とか。



なのであまりに寒い日が続くと全く都会の空気に触れることなく暮らしてしまいます。



まぁ用事もなくお街に出る必要はないからそれで良いんだけどね。




でも時々
友達から遊ぼうよ〜なんて嬉しいお誘いをもらった時くらいはオシャレしたいし

いつでも「行く行く〜♩」というフットワークの軽さは持っていたい。



そんな時はやっぱり無理してでもウールのコートを着たいから

裏地の着いたウールのワンピースの下には
キャミソールの上からヒートテックみたいな暖かい長袖のインナーを着て
へそ下と尾骨の上にカイロサンドイッチ、
80デニールの分厚いタイツを履いて
こっそり薄手のカシミアの腹巻きをして

仕上げはお決まりのロンググローブとスカーフでゴテゴテに装備します。



私の場合、みずから発熱することがほとんどないのでキッチリと防寒して
そこに加えてカイロで加熱する必要があって

その熱を逃さないようにカシミアの腹巻き(と言うか腹巻きスパッツ?)で保温までをしたい。





そんなこんなで冬場は

もともと丸みのある魅力的な腰回りにどんどん魅力が追加されていってしまうのです。



だから、なるべく腰回りやウエスト周りがタイトなシルエットのお洋服は避けたい。


でも、出来るだけスリムにも見えて欲しいから
すっきりとした絞りのあるデザインも着たい。

でもでも、座った時にお腹周りが気になるようではいやなの。






そんなわがまま、聞いてあげる必要ないよ〜
そんな子ほっときなよぉ〜



かもしれないのですが

自分のことなので聞いてあげることにしています。特別にね。




こんな理由から注文の多くなってしまう冬ワンピースについて色々と考えてみて

私なりに出した答えのようなワンピースがこちら。


お腹周りから腰回りにはゆとりが十分あるのに
意外とすっきりコンパクトな身体つきに見えるかも!?






このワンピース、実は去年の今頃に仕立てているものなんだけれど

着画を残せていなかったので今更の登場です。



作った時もなかなか良いね

と思っていたのですが今年着てみるとやっぱり良い!に変わっていて

今はこのワンピースをどの生地で仕立てようかしら?と考えているところ。


ウエストをキュッと絞っているわけでは無いから動きやすいし座った時もお腹周りが気にならない。



でもちゃんとダーツも入っているから
やんわりとウエストシェイプ。



腕は細め。




生地は本町の鳥居さんで買ったガンクラブチェックのウール。




このワンピースの秘密は
前身頃はウエストを絞っていなくて
後ろでグッと絞ってあるところ。



前身頃にゆとりが多いので座った時も余ります。



でも、立ち上がると背中にそうシルエットなので腰回りにくびれがあるように見える。
去年行ったマリークワント展に触発されて作ったものなので

裾の広がりがちょっと60'sなミニドレスみたいなのも動きやすさのポイント。



ビートルズ聴いて踊れます。




着心地良くスッキリ見えるところが嬉しいワンピース

着丈も膝小僧がギリギリ見えるくらいのコンパクトさなのでコートとも相性ばっちりです。



やっぱり、コートからはドレスが見えていない方がバランスが良いですもんね。


スカートだと、どうしても見えすぎてバランスが悪くなってしまうから。(もちろんスカートの丈を短く作れば良いだけなのだけれど、スカートはスカートの好みの丈があるため。)




ウールのコートと体のラインが綺麗に出るワンピース、

やっぱりこう言う組み合わせが大大大好きです。




この冬はウールのワンピースとウールのコートをあと1着ずつ作りますよ〜!


と、軽々しく宣言しておきます。







今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます♪

それではまた〜!

I LOVE YOUR DRESS!

50年代60年代のシネマファッションに憧れる moiponの洋裁日記。